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【卒業生インタビュー】臨床工学技士:齋藤妃呂さん
一般財団法人竹田健康財団
竹田綜合病院
齋藤 妃呂 さん
福島県立喜多方桐桜高等学校 出身
きっかけ
高校3年生の時、進路を決めるにあたって、医療系の職業で悩んでいたところ、進路指導の先生に臨床工学技士という職業を教えてもらいました。それをきっかけに臨床工学技士の養成校を何校か見に行きましたが、さくら総合専門学校のオープンキャンパスで「いのちのエンジニア」という動画を観て心を打たれ、自分も目指したいと思いました。最短期間で資格取得が目指せることや、国家試験合格率の高さ、学費の面などが決め手となり、この学校に決めました。また、さくら市はすごく住みやすそうだなと思っていましたが、実際にとても住みやすかったです。
働き方
主に透析業務を担当しており、8時20分から17時までの勤務で、現在は早番や夜勤などはありません。普段は、朝礼を行った後、午前の部のプライミング(透析をするための準備)や穿刺を行い、チームで協力しながら血圧測定や透析装置の条件・除水量などのチェックも行います。同時に午後の部や翌日の準備も進め、お昼過ぎには午前の部の患者さんの返血(血液を体内に戻す作業)をします。チームでの業務も多いので、連携を図るためのカンファレンスも毎日行っています。
やりがい・大変なこと
透析業務は、患者さんと直接関わることが多いので、色々な方とコミュニケーションをとることが初めのうちは大変でした。しかし、その分、患者さんとの距離が縮まったり、「ありがとう」と言ってもらえた時は、この仕事をしていて良かったなとやりがいを感じています。どの職業においても、最初は覚えることが多く大変だと思いますが、何事も勇気をもって挑戦するようにしています。
学生時代やっておいてよかったこと
3年生の時に臨床実習がありましたが、学生時代に実際の現場を体験したり、患者さんと接したりできるのは、その時くらいしかないので、病院の雰囲気や急変時の緊張感などを感じることのできるとても貴重な機会だったと思います。
学生時代やっておけばよかったこと
就職してから、職場の人はもちろん、患者さんなど、たくさんの人たちと関わることになるので、学生時代からもっと積極的に人とのコミュニケーションをとっておけばよかったと感じました。また、高校時代の話になりますが、商業科だったため、物理や電気系の科目はほとんどなく、専門学校に入学して初めてやる内容も多かったので、入学前に少し目を通しておくともう少し楽だったかなと思います。
国家試験対策について
先生からいただいた分野別のまとめの資料を使い、自分の苦手な「医療機器」と「計測」の分野や、国家試験で出題数の多い「医学概論」や「医学総論」の分野を集中的に取り組み、少しでも点数が稼げるようにしました。また、国家試験前はクラスメイトと毎日学校に残り、分からない部分は教え合ったり、時には一緒にリフレッシュしたりしていました。過去問題を繰り返し解くなど、国家試験の問題に慣れておくことも合格のために必要だと思います。
今後の目標
透析室やME室、心臓外科など、何でもできる憧れの先輩がいるので、その方のように何でもこなせる臨床工学技士になりたいと考えています。まだまだ経験は浅いですが、何事にも積極的に挑戦していきたいと思います。
高校生の皆様へ
私の場合、医学系の授業は専門学校入学後からでも普通についていけましたが、物理や電気・電子系の授業は高校でほとんどやっていなかった科目ということもあり、少し苦戦したので、今のうちから少しでも基礎を身に付けておくと、入学後の授業がスムーズになるかと思います。