ニュース
- お知らせ
- 救急救命科
- 臨床工学科
【ハワイ研修旅行】

📕研修の目的
この海外研修旅行は、日本とは異なる医療体制や法律、文化を学び、国際的な視野と専門知識を深めることを目的としています。異文化コミュニケーション能力とグローバルな対応力を養い、人間性豊かな医療従事者として成長するとともに、主体性や問題解決能力の向上を目指しています。
学科別研修内容
🩺臨床工学科
臨床工学科では、ハワイ大学医学部併設のSimTikiシミュレーションセンターにおいて、最新のシミュレーション用マネキンを用いた救急対応の実践的な研修を行いました。
研修では、生体情報モニタの数値の読み取りや、酸素投与による生体変化について理解を深めることができました。これらの学習内容は、臨床工学技士国家試験の対策だけでなく、病院で臨床工学技士が関わる呼吸ケアサポートチームに必要な基礎知識の習得にもつながります。

さらに、アプリと連携して点数化されるCPR(心肺蘇生)の体験を通じて、院内急変時の対応について学習しました。また、成人や小児の気管挿管について、従来の喉頭鏡とビデオ喉頭鏡を用いた場合の視野の違いを比較し、挿管手技の補助を経験しました。これにより、院内で臨床工学技士が保守・点検を担う医療機器について、学内講義では触れる機会が少ない機器の理解を深める貴重な機会となりました。



今回の研修は、救急対応スキルの向上に加え、医療機器管理やチーム医療における臨床工学技士の役割を再認識する、大変有意義な学びとなりました。
🚑救急救命科
ワイキキ消防署における研修では、日本とは規格の異なる資機材や車両等の見学、防火衣や空気呼吸器の着装、放水体験などを通じて、国際的観光地であるハワイの消防組織の特性や実際の活動内容を学び、日本との違いについてより深く理解する貴重な機会となりました。

また、米国の民間救急会社**AMR(American Medical Response)**における研修では、米国における救急医療体制についての講義を受けたほか、スマートフォンと連携した携帯型心電計の現場活用の紹介、日本の救急救命士では法律上実施することができない医療処置(骨髄穿刺、胸腔穿刺)などを体験させていただきました。

今回の研修を通じて、海外における救急救命士の目覚ましい活躍を知ることができました。また、進化し続ける日本の救急救命士の将来に期待を膨らませ、来たる国家試験に向けての意欲向上に大きくつながる良い機会となりました。


この研修旅行は、普段の環境とは異なる場所で学び、異文化コミュニケーション能力とグローバルな対応力を養いながら、医療従事者を目指す学生としてのさらなる成長を目的としています。
また、日々の勉強で疲れが見える学生の気分転換も兼ねており、スケジュールには充実したハワイ観光も組み込まれています。自由行動日には、温暖な気候のワイキキビーチでゆっくり過ごしたり、ショッピングを楽しむ学生も多く見られました。
この度の海外研修旅行にあたり、多くの方々のご支援とご協力をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
また、この研修旅行に快く送り出してくださった保護者の皆様には、深く感謝いたします。皆様のご理解とご支援があったからこそ、学生たちは安心して海外での学びに集中し、大きく成長することができました。
改めまして、すべての関係者の皆様に心より御礼申し上げます。