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【卒業生インタビュー】臨床工学技士:山中優太さん
恩賜財団 済生会宇都宮病院
山中 優太 さん
栃木県立栃木翔南高等学校(旧 栃木南高等学校) 出身
きっかけ
以前はサラリーマンとして働いていましたが、看護師である妻から臨床工学技士の話を聞き、興味を持つようになりました。色々調べていたところ、知人の方が自分と同じく社会人から臨床工学技士になり、済生会宇都宮病院で働いているという話を聞き、自分も目指すことを決めました。そして、県内唯一の養成校であるさくら総合専門学校に入学することを決めました。
働き方
基本的には平日の8時半から17時半まで勤務しており、月に2回ほど夜勤が入ることもあります。業務内容としては、内視鏡や人工心肺、MEセンター業務(医療機器の貸出、返却、点検)など、専門を決めずにほとんど全ての業務を担います。中でも現在力を入れているのは内視鏡業務で、胃カメラや大腸カメラの介助、ポリープ切除の介助などをおこなっています。その他にも、電子メスやカテーテル、ペースメーカなどを扱ったり、患者さんのバイタルチェックを行うのも重要な業務の一つです。
やりがい・大変なこと
たくさんある業務の中でも、内視鏡業務はより深いところまで介入できるので、とてもやりがいを感じています。例えば、早期胃がんの治療では、ESD(粘膜下層はく離術)といわれる方法で、ドクターの手となり足となって、より近い距離で携わることができます。またパソコンやつまみなどをいじるのとは違い、緊張感も増しますが、その分やりがいも感じられます。同時に、車椅子の患者さんを移動・移乗させたりもしますが、そういった看護師的な業務はあまり学んでこなかった部分なので、初めはコツがつかめずに苦労しました。
学生時代やっておいてよかったこと
専門学生時代、放課後はほとんど毎日学校に残って自主学習をしていました。勉強は人生で一番といってもよいくらいやり、そのおかげでME1種も取得することができました。ME1種を取得していたことで、就職活動の際にも、少し有利になったのではないかと思います。特に何か特別な事をしたというわけではなく、日頃の積み重ねが国家資格取得にも繋がったと感じているので、普段から勉強をする習慣をつけておくことが大切だと思います。
今後の目標
内視鏡が一番興味を持っている分野でもあるので、特に力を入れていきたいと考えています。学習会や勉強会など、回数の上限はありますが、病院が参加費などを負担してくれるので、積極的に参加して知識やスキルを身に付けていきたいです。
高校生へ
理数系の科目(特に電子工学や電気工学)では、ほとんどの人が計算問題でつまずくと思います。ですが、そこで諦めずに乗り切るためにも、今のうちから少しでもいいので勉強する習慣をつけておくことがとても大切になってくると思います。